無化調を謳っている店で、
まぁ、僕は無化調信者ではなく、
化学的なものを完全否定するものでもなく、
出来れば分からない程度が嬉しいけど、
使い方次第だとは思っていて、
でも無化調って言葉に惹かれるのも事実で、
自然のものを使うのであれば、
それに越したことはない。
そんな一杯に対しては、
というか、
食べ物に対しては、
真摯に向き合って、
感謝して食べるべきだと思っているので、
実際に食べて感じたことについても、
加工したりせずに、
自然と湧き上がる気持ちを歪めずに、
出来るだけ素直な表現を心掛けたい。
ナチュラルにね。
【麺's Natural】
以前の訪問から3年近く経っているのよね。
同行のお誘いを受けたものの、
なかなか実現の声が掛からずだったので、
そろそろ単独で覗いてみようかと訪問。
・・・の2回目。💦
駐車場は店前と、
建物横の指定スペースの計4台。
4台のみ!
4台のみ!
4台のみ!
他店舗前に停めちゃあダメダメですの。
昼時は過ぎてはいるものの、
前回訪問もそうだったけど、
休日ということもあってか混雑していて、
退店客と入れ替わりのラッキー駐車。
中待ち客が動いたのを見計らっての入店で、
すぐ右にある券売機前へ。
ボタンを見れば食べたいものは分かるも、
その周辺の案内を見ると、
限定の種類が多くあって、
え?
どれにしようか?
どれをすべきか?
何を食べようか?
とにかくとにかくカオス。
でも基本的なものを改めて食べたかったし、
そこが大事かなと思っているので、
左上の法則に則って安心安堵のポチッとな。
中待ち席で案内されるのを待つんだけど、
前回は店主が明るく接客していたので、
店の雰囲気の良さを感じ、
自己紹介はハズいので、
声を掛けられたら話してみたいと思うも、
今回は前回とは違い、
どうもピリついた印象。
何かあったのか???
ピリピリリ。
ちょいと緊張感がある中、
席が空いたのでそちらへ促されての着席。
食券を渡して調理を待ちます。
【鶏SOBA(汐、シルキー麺)】¥850
白き丼に琥珀色のスープ広がる一杯は、
醤油の色のメリハリさに比べると、
やや大人しく優しい印象の表情をしている。
キレイに折り畳まれた麺は、
3種から前回同様シルキー平打ち麺を選択。
トッピングにはチャーシュー2種、メンマ、
青ネギを載せているけど、
麺を隠し切らずに魅せているのはイイな。
麺やスープにこだわりを見せるも、
トッピングで覆い尽くす店ってよくあって、
残念に思う時もあるもんなぁ〜
ま、それはそれとて、
まずはスープをひと口。
ほぉ〜
謳いによると使われるは、
名古屋コーチン、アサリ、水だそうで、
鶏の香りをよく感じるスープ。
前回食べた醤油はシャープでキレが良く、
それはそれで惹かれるものはあるんだけど、
醤油の主張の方が強く、
鶏は隠れ気味になってしまっていて、
鶏SOBAというよりは、
醤油SOBAといった印象だったけど、
こちらはまさに鶏SOBAで、
鶏が活きている感じがする。
角に丸みのある塩で、
でもエンミ感はあって、
アサリであろう旨みが重なり、
膨らみがあって、
こりゃ、イイなぁ〜
イイのよ。
僕的には醤油よりは汐の方が好きだわ。
合わせるは前回と同じくシルキー麺。
多加水の平打ち麺で、
滑らかな肌をしていて柔らかく、
びょ〜んとアシのあるもので、
唇をくすぐるように滑り込んできて、
確かにシルキーといった印象はあり、
もっちりとした歯応えがある。
篠ケ瀬の旧R&Rだったり、
豊橋・豊川方面だったり、
あんな感じの自家製麺が好きな方には、
結構惹かれる麺だと思うわ。
醤油もそうだったけど、
こちらも馴染みはイイよに思えるし、
この麺は好きだなぁ〜
青ネギが絡んでくる。
青き香りが強いもので、
ざくざくとした食感をしていて、
滑らかさのあるシルキー麺と合わせると、
ちょいと異質な感はあるも、
それはそれでクセになってくる。
ざくざくざく
チャーシューは豚肩ロース、鶏胸肉の2種。
共に低温調理のようだけど、
あまり生々しさの残るものでなく、
臭みはない。
肩ローは柔らかく、
側の黒コショウがピリッとさせ、
アクセントが働いていてイイな。
鶏胸はパサつかせず、
さくっとした歯応えからの旨みがイイ感じ。
メンマはポキポキとした食感で、
噛むと出汁が滲み出てくる。
醤油は温度低下に伴って、
醤油が更に際立ってきて、
しょっぱく感じてきちゃったけど、
汐は逆に旨みがより和らぎ、
膨らんで感じられ、
余韻の長さも全く違うように感じられ、
それはまた食べたい気持ちに繋がるんだわ。
スープは残したくなく、
ゆっくりと味わいつつ丼を傾け、
完全スープペロリの完スペフィニッシュ。
「ごちそうさまでした。」
「ありがとうございました。」
しっかりと挨拶が出来、
気持ち満たされての退店。
鶏SOBA汐、旨かったッス。