気になる店があるんだと教えられ、
行ってみたいね、と話が進み、
小さな車でコツコツ行く方と合流し、
向かうは花の都大東京。
天気のイイ日で、
珍しく雲がかからず、
色んな表情の富士山が見れるラッキーデー。
ヤバイ!矢場居!
休憩を挟みつつの東京入り。
チカチューに停めて、
古さを感じさせるネオン看板を見たりして、
歌舞伎座のファサードに圧倒され、
年季を感じさせる喫茶店を横目に、
何気なくも目に留まる街並みに足を止め、
それは目的地からの帰り道も同様で、
逆に猫に見つめられ、
狭いビルとビルの間にどうやって立てた?
な、ステップ足場にさえ興味が湧き、
松屋通りにある吉野家にくすっ、
歌舞伎座へ出前もするという店を眺め、
1台しか置けない駐車場を見つけたり、
幾何学模様のファサードに興味津々で、
あッ!フェラーリ308かな?
てなことでの“銀ブラ”を楽しみましたとさ。
て
いやいやいや、
もちろん食べましたよ、ラーメン。
到着したのは開店1時間前で、
早めには着いたつもりも14番手。
店内は6席だけらしいので、
開店後の外待ちは決定だね。
2018年12月8日開店で、
店名は8.5坪の店内に由来するんだとか。
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【中華そば 銀座 八五(はちごう)】
タイル貼りの古めかしいビルの1階は、
それとは違った外観で落ち着きがある。
この感じはイイなぁ〜
なんだか高そうな寿司屋的な感じで、
不釣り合いな自分を感じて呑まれそう〜
負けないぞ!
左右されないぞ!
しばらくすると後客が並び始め、
しばらくするとスタッフが現れ、
15番手を区切りに反対側へ列を作る。
まだまだ延びていくなぁ〜
通っていないタイル目地を眺めたり、
あっちこっちきょろきょろりしたり、
延びゆく列を見に行ったり、
なんだーかんだーでの11:00開店。
とはいってもまだまだ待ちは続き、
またあっちこっちきょろきょろりしたり、
また延びゆく列を見に行ったり、
そんなことをしてると、
食券を先に買うように案内があり、
前客が戻ると一旦入店して券売機前へ。
すぐ左手にあるんだけど、
それよりも店の雰囲気に浸っちゃう。
内外共に縦格子を設けているので、
そこに奥行きが生まれ、
外部とを遮断しての世界がそこにはある。
あ
食券を買わなきゃ!とポチリ。
にしても、
駐車場を確保するよな地方とは違うものの、
銀座で、この世界観での¥850には驚くね。
うんうんうん。
それから30分ほど経ての再入店、着席。
店内は一段高くした床になっていて、
立つ作り手と座る食べ手の目線が合う高さ。
カウンター上にはフラットな照明があり、
更にはそれぞれの目の前の紙マットに向け、
ピンスポットが当たるようになっている。
これは嬉しいねぇ〜
ラーメンの写真が明るく撮れそうだわ。
厨房スタッフは白衣を身に付けていて、
なんだか和食の職人のような雰囲気で、
不釣り合いな自分を感じて呑まれそう〜
負けないぞ!
左右されないぞ!
上下左右BBABの最強コマンドで、
冷静に冷静に冷静に食べちゃうぞ!
・:*+.\(( °ω° ))/.:+
【中華そば】¥850
店名入りの丼で、
店主が優しくそっと置いてくれました。
淡い茶系のスープ、
丁寧に縦方向に折り畳まれた麺、
どんッ!と横たわるチャーシュー、
その上に直前にガリガリ挽かれるスパイス、
メンマ、
仕上げに瑞々しく青々した青ネギと並ぶも、
うわぁ〜❤
って、見た目的に驚くような特別感はない。
あ、でも提供直前には、
丼フチをさっと拭く気遣いは感じられ、
こういうとこはイイよね。
まずはスープをひと口。
ほほぉ〜
鶏がベースかしら?
油が多めな印象ではあるけど、
尖りがなく円やかなるコクがあり、
膨よかなる甘みや旨みが膨らんでくる。
なんだろ?
何かが突出するでないんだけど、
層の厚みを感じさせるものは。
タレ不使用で塩のみとは聞いてたんだけど、
え?本当に?と思わせるしっかりした味で、
醤油だったり白醤油だったり使ってそうで、
頭ん中で理解しづらくはあり、
ふた口み口と重ねてしまう。
とりあえず美味いのは間違いない。
目の前には「浅草開化楼」の麺箱があり、
これを使った細麺を合わせている。
加水は低めのもので、
意外に硬さのあるポキポキとした歯応え。
最初のひと口はさほどインパクトは無くも、
ふた口み口と重なるごとに馴染みが増し、
徐々に引き込まれていく。
あぁぁぁああ、
これ美味いやつだわ!
序盤から中盤、
更にはそこから惹きが増してく蓄積型だわ!
これはスゲーやつだわ!
夢中に食べ進めつつ、
青ネギを絡めてみると、
合わないかと思った香りも意外に合ってて、
香りによる変化を加えてくる。
メンマはポリシャクと小気味良い食感で、
箸休め的にはイイかな。
チャーシューはバラ肉を使用。
上のスパイスが混ざらないよう、
慎重に食べていたんだけど、
とりあえず箸で突いてひと舐めしてみると、
ハーブのような香りの中に、
コショウのようなピリピリ感、
唐辛子のような辛みを感じる。
何種かを混ぜたミックス系スパイスかしら?
タイムだかオレガノらしき香りに感じる。
これって合うのかしら?
で、肉はそのまま食べるべきかしら?と、
口にしてみるとその香りは広がるものの、
それよりもバラの脂が舌をコーティング。
それまで蓄積してきた旨みが覆い尽くされ、
脂が主役に躍り出ちゃってロスト。
いやいやいや、
この一杯にこのバラ肉はないなぁ〜
その意図を感じられないもんなぁ〜
脂の影響を感じさせない方が良さげだぞん。
ま、それはそれとて、
水を飲むなどしてリセットさせ、
再度その世界に浸り始める。
あ、そうか!
先程のスパイスは、
ガリガリの際にスープにも入り込んでて、
これが意外にも意外にも合うぞ!
膨よかなる旨みにスパイス系の香りが合い、
イイ具合にアクセント的に、
ちょいとクセを持たせるように働いて、
うわぁ〜❤
こりゃあ、イイじゃないのさぁ〜
やや味が強く感じ始めたけど、
これはスープは残したくないな、と、
ゆっくりと丼を傾けての飲み干し。
完全スープペロリの完スペですわ。
ε-(´∀`; ) ウンメェ〜
現れた文字を全部見て席を立ちます。
いやぁ〜、
これスゲーわ。
スープの余韻にスパイス系の余韻が加わり、
しばらくは放心状態で、
てか、
もう一回並び直して食べません?
そう思っちゃうほどの一杯。
これ、イイわぁ〜
バラ肉以外はイイわぁ〜
帰宅して、
最近やっと買った本を開いてみると、
TRY新人大賞・総合3位、
しお部門1位じゃないのさ!
ほぉえ〜
そうなんだそうなんだ。
それによると、
店主は元々は、
旧京都全日空ホテルの総料理長をしていて、
フレンチの巨匠とされる人だとか。
鴨と名古屋コーチンをベースに、
野菜、貝などでスープを取り、
最上級の生ハムやドライトマトを使い、
風味やエンミを加え、
タレは使わずに塩のみで調味するそうで、
なんとも複雑な旨みを作り上げてるらしい。
ま、ま、ま、
そんな情報を先に入れておかず、
そのまま感じられたことは逆に良かったわ。
うん、素直に美味いと思ったもん。
これはまた食べたくある一杯だわ。
グッジョブ! ( ̄▽ ̄)b
・・・余韻がずっと残っちゃってる。