クレソンを食べて席を立つと、
店主アベちゃんが声を掛けてくれた。
なかなか訪問せずなので、
1月であろうが、
2月であろうが、
5月であろうが、
6月であろうが、
何月であろうがイヤミっぽく、
年明け初めての訪問時には、
「あけましておめでとうございます。」
「あけましておめでとうございます。」
なんとなく暗黙で挨拶をしあうのが定番で、
それに呼応するように帰りしなには、
「良いお年を。」
「良いお年を。」
そんな挨拶を互いに交わすので、
周りの他客は何事か?と目を丸くする。
そんなやり取りがあるので、
今回もそんな会話を交わすかと思いきや、
5月15日を初回とし、
毎週水曜日木曜日の2日間、
ABE'sを間借りする形で、
スタッフ青木君が夜営業をするのだとか。
ほぉほぉほぉ
静岡市での夜営業だもんで、
訪問の機会は無いかもだけど、
もしも機会があるならば覗いてみたいなと。
そんなことを思ってはいたものの、
そうそうそんな機会は作れず、
そうそうそんな機会は作らなきゃ作れず。
そんな機会を作ったのです。
そんなこともあるのです。
この記事を流し読み
【ラーメン アオキ】
開店30分ほど前の到着で、
暖簾は掛かっているものの、
まだオープン時間ではなく、
椅子は出ているのでそちらで外待ちを。
後客が着いたので、
日陰で靴裏を向けないように配慮し、
そのまま外待ち継続。
スマホをイヂりつつ、
近隣から流れくる線香の香りを感じつつ、
そのまま外待ち継続。
水曜木曜両日の夜営業で、
18時となったので“店長”青木君の登場で、
促されて入店しての券売機前。
ABE's共用となるのかな?
メニューボタンが変わった感は無く、
そのままでの共用となるのかな?
それってどうなのなの?
ポチッとな。
店内はブースで仕切られ、
カウンター6席のみとなるんだけど、
この日以降テーブルも一部解放され、
増席されたみたい。
【醤油ラーメン】¥900
白き丼に深みある醤油感のスープ、
トッピングにチャーシュー、メンマ、
青ネギ、海苔を配しているんだけど、
製麺にも取り組み始めたそうで、
その麺線を魅せるように配慮されてます。
海苔はスープを吸っちゃって、
くたっとしちゃってるのは惜しいところ。
それはそれとて、
まずはスープをひと口。
風味高い醤油が前に来て、
甘みある鶏が後追いしてくる感はあるも、
全体的にライトな印象で、
ぐいぐいと押してくる感じではなく、
ぐいぐいと惹かれるものでもなく、
美味しいか否かはさておき、
何か琴線に引っ掛かって、
ふた口み口を無意識に欲するものがなく、
気持ちの高まりもなく極々普通。
合わせるは低加水極細麺で、
粉っぽさがあってやや重い。
青ネギが絡んできて、
青き香りを放つ。
チャーシューは噛み締め感のあるもの。
メンマは繊維質を認識させるほど硬めで、
噛み切りにくいものもあるほど。
ABE's店舗を間借りしての夜営業も、
「ABE's」の名を冠しているのではなく、
青木君自身の名を冠す「ラーメンアオキ」
僕自身はABE'sへの訪問も年僅かで、
クレソンや和風ヒヤチュウなど、
限定ものを食べてるがゆえデフォは少なく、
毎回「よいお年を。」なんてなことを、
アベちゃんから言われるほどで、
デフォが今どうなのか?は分からないけど、
基本路線の継承をしたいのかしらん?
基本路線をコピーしたいのかしらん?
ABE'sの夜営業を青木君が行なってるだけ。
ただそれだけに思えちゃうなぁ〜
「ラーメンアオキ」を掲げてるので、
間借りさせてくれてるアベちゃんに応え、
単なるコピーではなくて、
ラーメンアオキとしてのアイデンティティ、
特異なる個性の模索をする機会と捉え、
何か引っ掛かる、惹かれる要素を、
一回一回取り組んでもよくね?
単純にこの一杯からはそれは感じられず、
この一杯をまた食べたいか?
この一杯を食べる為にまた足を運びたいか?
仮に問われたならば、
僕の答えとしては“否”
面白くないし、
つまんないし、
ワクワクしないんだもん。
せっかくアベちゃんに紹介されたので、
そこに何か意図があるように思えたので、
それに応えるべく、
機会を作って訪問してみたものの、
キラリと惹かれる何かを見つけられず、
また足を運びたくなる何かを見つけられず、
悶々とした気持ちのままに退店。
何がしたいのだろう?
自分が作ったラーメンを食べてもらうだけ、
自己満足したいが為の間借りなのかしらん?
そんなことはないとは思うし、
そう思いたいけど、
この一杯を食べた限りでは、
それを覆すようには感じなかったな。
残念。
ま、頑張ってみれば?