え？
スープひと口で驚くことがある。
情報を食べるつもりはないので、
先入観なしに食べ、
自分の舌で感じたいとは思っているけど、
そこへの入口としての情報は否定しない。
今回の入口としての情報は知っていて、
その取り上げられる店は超有名店で、
ま、でも提供する店はチェーン店なので、
その名前を借りて、
それなりのものを出しているんじゃね？
虎の威を借る狐、的な的な？
そんな思いがないわけじゃあなかった。
それだけで動くことはなかったかもだけど、
その提供される一杯自体に興味があった。
無化調でタレ・脂不使用で、
はるゆたかなどを使う特製麺で、
ネーミングもそうなんだよなぁ〜
ちょいとそそられるものがあった。
美味しければそれで嬉しいし、
そうでなくてもネタ的においしいかもだし、
とりあえず食べてみにゃ分からない。
どんな感じなんだろ？
提供開始からは時間が経っていて、
限定だもんで早く行かなきゃ！
そう思ってはいたけど、
いつもの如くなんやーかんやーでもって、
やっとやっとの訪問。
【らあめん花月嵐 浜松柳通り店】
休日の昼時ということもあってか、
老若男女、家族連れで賑わっている。
風除室を経た目の前には券売機があり、
と、同時に中待ち席もあって、
そこんとこが近いので食券が買いにくい。
後客も着いちゃってちょいと焦るなぁ〜
タッチパネルには写真が並んでいるけど、
お目当てなるものはどこだ？
ん〜ん、これか！
あーーーーーー
海苔増しとチャーシューメンもあるのか。
シンプルなやつにしちゃおう。
ピッ！
スタッフは右往左往の忙しさで、
てか、
てんてこ舞いって感じでバタバタ。
カウンター席に空きは見られるものの、
まだなんだろう。
大人しく大人しく待つのみですな。
しばらくして案内があっての着席。
改めましてのメニューはこちら。
その他にお目当ての印刷物も。
飯田商店ですよ、飯田商店。
昔は1時間前なら大体ポールだったけど、
以降行列は延びるわ延びるわで、
今や予約しんと食べれないらしい。
ららぽーと沼津もイイけど、
やっぱ湯河原で食べたいもんなぁ〜
でもキビーよなぁ〜
あ、そんでね、
飯田店主が総監督した一杯だそうで、
どんな一杯なんだろ？
気になりつつの調理待ち。
【シン・ゲンコツらあめん】￥1,170
提供されたトレイには専用シートが敷かれ、
丼を持ち上げてみると、
その下には飯田商店店主のイラストが。
このシートも凝っているなぁ〜
それはそれとてラーメンはどうだろ？
白き丼にたたえられるスープは、
霞がかったような、
すりガラスのような感じで、
その中に麺が薄っすら見えていて、
スライスされた豚バラを中央に、
その上に青ネギを置く。
スープにホールの黒コショウが浮かぶ。
さて
シンプルな表情ゆえに、
楽しめるものなの？
ちょいと不安と期待が入り混じる感覚で、
どうなるものか？
危ぶむなかれ！でスープをひと口。
え？
ふた口み口よ口いつ口・・・無口。
ほぉ〜
謳いによると、
豚肉と豚骨をじっくり煮込み、
タレ・脂を使わない無化調スープだそうで、
ほんのりと酸味や甘みがあって、
軽い円やかさ、豚の香りがあって、
タレは不使用らしいけど、
おそらく塩は使っていると思われ、
エンミらしき感はあって、
派手にガツン！っていうものでなく、
じわじわ滋味深い旨みが重なってくる感じ。
これ旨いなぁ〜
失礼ながら、
チェーン店の、
花月嵐のスープとは思えん。
そう思うほどに衝撃を受ける。
あ、シートの記述を見ると、
「衝撃の新世紀」とあるけど、
まさにまさにまさに、の衝撃度。
やや酸味が気にはなるものの、
それをも上回る旨みであったり、
オドロキがあったりで、
これ旨いなぁ〜
合わせるは国産小麦100%だそうで、
はるゆたか、春よ恋などが使われ、
内モンゴル産かんすいなども使われた、
「飯田商店の世界」感の特製麺だとか。
平打ちの中細あたりの麺で、
表面の小麦が僅かに溶けたような、
軽いヌメリにも感じる柔らかさのある肌で、
これが唇を滑るように入ってくると、
もちっとした弾力、
ぐっと噛み応えを持たせたような食感で、
スープとしっかりとした一体感があって、
口の中をくすぐるような感覚があって、
これは心地イイ麺なんだわ。
チャーシューは豚肩ロースのスライスで、
口に含むとぷりんとした弾力から、
ぶわぁッ！
肉の旨みが弾け、
脂の甘みが楽しめる。
あー
そうなのねぇ〜
なんかシンプルなトッピングだけど、
豚スープに豚の旨みを重ねて、
相乗効果というか、
重複効果を楽しませてくれる。
これはなかなか面白いな。
青ネギは青き香りで変化を付けてくるけど、
これに関しては凡庸な気がする。
口の中が豚豚豚で満たされるので、
ちょっとアクセントが欲しい気がする。
アクセントと言えば黒コショウ。
アンコールペッパーというそうで、
調べてみると、
ベトナムのものなのね、
あ、アンコールワットのアンコールか？
カリッカリの乾燥ホールではなく、
これって生なのね。
噛む感覚はなくて、
知らぬ間に口の中で柔らかく潰れると、
黒コショウの香り、
ピリッとした辛み、
あ、僅かにエンミもあるのかしら？
そんな風味が広がって変化を付けてくる。
これは面白いな。
温度低下に伴って、
エンミが強く感じられ口の中に残り、
ややしょっぱめな感じにはなるものの、
それでもこの魅力は失われずで、
この世界観を最後まで楽しみたく、
ゆっくりと丼を傾けて味わって、
完全スープペロリの完スペフィニッシュ。
ε-(´∀｀; )
あー、こんな感じね。
それなりに上手く作ったね。
そんな感想になると思ってた。
チェーン店が超有名店の名前を借りただけ、
単なる話題作りに作っただけ、でなく、
衝撃を与えるほどの一杯だった。
オドロキ！だわ。
いや、これ旨いなぁ〜
スゲーなぁ〜
余韻が残っちゃって、
ま、1回目は良かったけど、
2回目は冷静になって感じるだろうから、
もう1回食べてみようかしらん？
でも、いつまで提供されるか分からないし、
もしかしたらそろそろ終わるやもで、
こりゃ、早いうちに狙ってみなきゃ！だわ。
とりあえず喰っとけ！
m9(￣▽￣) ﾄﾞｰﾝ!
で
中2日でのサイホー。
一度食べてイイ印象であったとしても、
次は違う印象を持つことがあるので、
それを確認してみたかったし、
そもそももう一度食べてみたかったし、で、
さぁ、今回は？？？
【シン・ゲンコツらあめん】￥1,170
やや酸味が抑えられている感はあり、
材料はもちろんのこと、
作り手によっても違かったりするのかな？
ま、でもやっぱりこれイイなぁ～
スープの旨み、
麺のつるつる柔らかなる麺、
そして口いっぱい広がる豚バラの旨み、
それとのスープとの相乗効果、
黒コショウのアクセントなどがイイ。
温度低下によって、
エンミがやや前に出てはくるけど、
それが印象を壊すほどではないかな。
【ぶためし】￥320
今回はゴハンものも。
刻まれたチャーシュー、
こちらはラーメンのそれと違い、
瑞々しくないパサつき乾燥状態。
そのまま食べても良かったけど、
残るスープを注ぎ入れ、
豚重ねのお茶漬け風もイイ。
合うわぁ～
モチのロンで完食、
そして完スぺですわ。
2022年12月からの提供で、
提供期間は延長されているようだけど、
いつまでまでなのかは不明。
食べたいのであれば急ぐべし！ですぞ。
やっぱり喰っとけ！
m9(￣▽￣) ﾄﾞｰﾝ!