「タカ☆さん、朝の煮干食べました?」
ラーメン店主が訊いてくる。
「あ、まだ食べてないッス。」
そう答えるも、
友達からも同じ一杯を推されていたっけ。
イイらしいのだ。
adios兄さんも推していたそうで、
そうなると俄然気になってくる。
朝ラー限定ってことなので、
その時間帯を狙って行かねばねばねば!
と
朝ラーの時間帯には向かったものの、
少なき杯数での限定らしく、
残念ながらその一杯にはありつけず。
早起きが出来て、
いつもの重い腰がこの日は軽く、
この機会を逃すわけにはいかん!
と、一路向かうのだ!だ!だ!
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【中華ソバ 藤むら】
既に朝ラーを食べている方々は居て、
ちょいと不安になるものの、
なんとか間に合った!
売り切れになっていないことを確認し、
落ち着いて落ち着いてのポチリ。
セルフで水を用意して調理待ちするのだよ。
【あっさり煮干し中華ソバ】¥750
さーてさて、
どんな感じの一杯なんでしょ?
白き丼に淡き醤油色のスープをたたえ、
そこに丁寧に折り畳まれてのキレイな麺線、
丼半分を占めるほどの大判チャーシュー、
それらとは直交する縦置きメンマ、
中央には青ネギをちょんと。
トッピング具材を多く使うでなく、
最小限に絞り込んだ3点という感じで、
その丁寧な盛りからして、
ソリッドで研ぎ澄まされた、
凛とした雰囲気を感じ、
崩してしまうのが引けてしまうほど。
崩すんだけどね。(°▽°)
丼に顔を近づけると、
煮干らしき魚の香りが立ち上がってくる。
イキますよ、
イキますよ、
イキますよ。
まずはスープをひと口。
あ、うん、そうね。
アツアツな熱攻撃からの入りで、
あっさりとした第一印象。
ぐいっ!と、
油や味付けで印象強くしたものでなく、
じんわりと染みてくるようなひと口目。
ライトなビター感、
ライトな醤油感で大人しく感じるんだけど、
そこから甘みがくぅ〜と追って膨れ上がり、
それが過ぎていく過程において、
ビターな旨みが余韻として残る感じ。
あら?
不思議。
うんめぇ〜ッ!
ひと口目ではそうは感じず、
ふた口み口もそうは感じず、
いや、これが旨いと推されたけど、
そんなこたぁないんじゃね?
そこまでじゃないんじゃね?と思う。
これに合わすは自家製の細麺。
しなやかさがあり、
するするするっと啜り上げると、
唇を、舌をくすぐるように入ってきて、
スープも伴ってくるので、
その一体感ある旨みが口の中で膨らみ、
喉越し良く消えていく。
あ、旨いな。
啜り上げが気持ちイイな。
ふた口み口と重ねての食べ進みで、
青ネギを合わせてみると、
その青き香りが合う。
合うのだ。
チャーシューは豚ロースで、
パサつきのないしっとり感で、
噛み締めるとジューシーな旨みが滲み出る。
口の中いっぱいに頬張って、
臭みのない旨みを楽しむ。
イイな。
メンマはコリポキの小気味イイ食感。
煮干感全開ビシバシってものじゃなく、
派手ではないんだけど、
じんわりとした旨みが余韻として残り、
それは次を欲する大きな要因となる。
煮干は塩も好きなんだけど、
この醤油感も面白く、
これはこれで次をまた欲しちゃうなぁ〜
ふぅーーーっと長い余韻が後に残り、
朝ラーとしての食べやすさはもちろん、
それをまた食べたくさせる煮干だな。
あー、これ不思議だなぁ〜
インパクトあるものでなく、
徐々に高まりを見せ、
その長き余韻が次を欲させる。
また早起き出来たなら、
チャンスがあったなら、
狙ってみたい一杯であるぞ。
うん、朝7時からの限定の一杯で、
少ない杯数ではあるんだけど、
狙えるものなら狙ってみてもイイかも。
うん、良き良きなんだわ。
( ̄▽ ̄)b