神奈川県川崎市を離れ、
小さな車でどこまでも行く方、
(仮)エルフさんに運んでもらい、
前進前進フォワードあるのみで突き進み、
向かった先は横浜市。
あの店とその店どっちにする?
問われたので答えてみる。
是が非でもあの店に行ってみたかったので、
そりゃ、ギガウレシスな流れですわ。
【ラーメン横浜家 岡野町店】
交差点角に店を構えていて、
豚骨ラーメンが¥500と表示されている。
チェーン店ではあるでしょうが、
食べる側からするとありがたきお値段。
昼時遅めだったからか、
特に待つことなくスムースに入れそう。
が
目的とする店は道路隔てた反対側。
近づくにつれ、
異様とも思えるほどの人の多さ。
何よ?
何よ?
何よ?
マヂか?
マヂか?
マヂか?
ディズニーランドのアトラクション待ちか?
そのくらいの行列に感じちゃうぞ。
スゲーな。
そりゃ、
家系の発祥とされる店だもの。
家系総本山だもの。
“まあ蔵前家も美味いけど、横浜の吉村家を食べたらビックリするくらい味の差があると思うけどなー。”
ブログコメでオススメをいただき、
そりゃあ、家系発祥とされる店で、
その名前くらいは知っていたので、
いつかいつか食べてみたいとは思っていた。
まぁ、いつかいつか、ね。
それがまさかのタイミングで機会が訪れ、
そりゃあ、活かさずにはいられないっしょ。
ってなことで訪問。
【家系総本山 吉村家】
ココロ折れさせるには十分過ぎる並びで、
店前だけでも30〜40人、
歩道での列は伸びているので、
おそらくは100人強はゆうに居るはず。
スゲーな。
さすがにこの並びだもんで、
ここを諦めて他へ移るかと確認されるも、
せっかくの機会を失するのは不本意なので、
このまま待つことに。
でもココロ折れそうだわ。
てか、これだけの行列が出来ていて、
更に後客も来たりで、
そもそもスープが足りるんだろか?
環七ラーメン戦争と騒がれた時代、
ジャッキーチェンに似た店主の、
なんとかでかんとかで?
豚骨白湯が流行ったものの、
スープが足りなくなったことで、
4倍に薄めて出してたとは有名な話だけど、
ここのは大丈夫だかん?
何時間も炊く必要のあるスープのはずが、
この行列で作れるのかしら???
足りなくなるんじゃね?
えええええ?
ちゃんと炊いたスープなのかしらん?
いくら家系総本山とはいえ、
物理的にムズイんじゃなかろうか?
シロート考えではあるけどそう思っちゃう。
まぁ、口にしてみないと分かんないけどね。
そんなことを考えつつ、
なかなか進まない列に冷静を装う。
あ、そうなのね。
食券は先に買うのだそうで、
一旦列を離れての券売機前。
ま、ここは迷わずに基本的なる一杯、
シンプルな「ラーメン」をイクべきっしょ。
ポチリ。
プラスチックの板が食券となって、
それを手にまた列に着いての待ち。
近づいてくると、
空いたらひとり、
空いたらひとりでなく、
2集団の総入れ替えといった形で、
スタッフがテキパキと捌いていて、
列の進みは意外に早く思える。
思えるんだけど、
1時間強は待って、
ようやくの入店。
家系ではラーメンの好みを訊かれるので、
麺だけ“かため”にしてもらっての調理待ち。
スタッフの声出し良く、
外待ちの捌きも含め、
気持ちのイイ接客スタイル。
麺は平ざるで上げられていて、
そのサイズは小さくないかん?
大きな動作は出来ず、
軽く湯をちゃっちゃっと落とす程度で、
あ、それでスープに入れちゃうんだ。
湯がまだ垂れている状態で入れられる。
不安でしかないなぁ~
【ラーメン】¥730
これですかぁ〜
これですかぁ〜
家系総本山たる吉村家の一杯ですかぁ〜
情報だけで先入観は持ちたくはないけど、
もうそれだけでテンションが上がります。
どんな味なんだろ???
黒き丼で引き締められた表情で、
トッピングに配されるは、
チャーシュー、ホウレン草、海苔と、
まさしくの家系スタイルです。
テンション高くイクぞ!
まずはスープをひと口。
うぉッ!
ほぉほぉほぉ・・・ほ?
ふた口。
ふむふむふむ
み口。
んんんんんんん
なるほどなるほどなるほど。
そうなのね、うん。
そうなんだ。
目の前には寸胴があり、
調理のたびに蓋が開けられ、
そこから見えるスープは白濁で、
これから追加されるであろう骨も見られ、
尚且つ、
家系総本山であって、
家系発祥とされる店であって、
ブログコメで推された店であって、
ビックリするぐらい味の差があるって・・・
マヂか?
マヂか?
マヂか?
へぇ〜
そうなんだあ〜
(´⊙ω⊙`)
醤油ダレ優勢の味付けで、
むしろそれだけで、
それはそれでアリだとしても、
優しい醤油だけが存在するだけで、
コッテリ感はもちろん、
そこから盛り上がるような豚骨のコク無く、
それでも探して探して旨みを探してみるも、
捜索願いを出したいくらい行方不明で、
なるほどなるほどなるほどなるほど。
“まあ蔵前家も美味いけど、横浜の吉村家を食べたらビックリするくらい味の差があると思うけどなー。”
コメをくれた人の主旨は不明ながら、
確かにビックリさせられたわ。
合わせるは家系御用達、
てか、ここが元祖か、
酒井製麺の平打ち麺。
“かため”でお願いしたけど、
ちょいかたくらいの印象で、
もちっとした歯応えがあり、
この辺は間違いのないところ。
スープの馴染みはイイんだけど、
やはりスープの加減は気にはなる。
チャーシュー、ホウレン草、海苔を挟み、
隣の客がせわしなく卓上調味料を取り、
味変しているのが気になるも、
あくまでノーマル状態を食べ進み、
なんやかんやで完食。
ん〜ん
時代と共に味は変化するのでしょうし、
日によっての変化もあるでしょうが、
“ビックリするぐらい味の差がある”って、
いつの時代のことだったんだろ?
有名な文言を見て、
そこんとこは感銘するけれど、
まぁ、それはいつの時代だったのかしらん?
家系総本山での一杯を食べることが出来、
そのことには十分満足ではあるけど、
少なくともまた食べたい気持ちにはなれず、
乳化してないようなあっさりスープで、
タレの旨みしか感じないような一杯で、
ひと言で表現するならば、
「竹岡式家系」といった感じだろうか。
おそらくは交差点向かいの店の方が、
もしかしたら味の満足度は高いのかもだし、
違う意味で“ビックリ”したわ。
(@ ̄ρ ̄@)