念
願
の
念願の一杯を食べてきましたよ。
名古屋へ行くことはあるんだけど、
諸々の用事など目的を絡ませたりで、
そこにはもちろんラーメンも。
だって、ただのラーメン好きだもん。
でも大食漢ではなく、
胃袋は小っちゃい方なので、
年々、小っちゃくなっているので、
昼の連食でお腹ポンポンになっちゃって、
夜を待たずして帰るケースがほとんど。
夜営業の店はキビー。
中心部なら狙いやすいけど、
そこからは外れているし、
18時営業開始ってのも僕的にはキビー。
いつか
いつか
いつか
行ってみたいとは思いつつ、
なかなかその機会が訪れない。
願い続けていれば叶うこともある。
そんな機会が作れそうですよ。
用事を済ませた帰り、
寄れる機会が作れそうだ。
そうだそうだ!
名古屋の友達に食べるべきものの確認の為、
連絡を取ってみると、
「寄れそうなら合流できるカモ♪」
そんな返答からのやり取りで、
急遽ご一緒してもらえることに。
事前通告無しのリアル急遽にも関わらず、
嬉しい限りでありますよ。
3発兄さん、あざす。
٩( ᐛ )و アヒョ
てなことで、
夜の帳が下りる頃の到着で、
近くの有料駐車場に停めての合流。
念願の、
念願の、
念願の一杯がようやく食べられます。
【呑助飯店(のみすけはんてん)】
名古屋名物?パトランが回っていて、
ワクワク気分で暖簾をくぐります。
店内は右にカウンターがあり、
通路を挟んだ左はテーブルが並んでいる。
カウンター奥へと陣取りますよ。
メニューはこちら。
一応眺めはするんだけど、
もうね、食べるものはキマッテル!!!!
マヂ食べるべきものはキマッテル!!!!
念願の一杯、その一択なんだぜぃ!!!!
正式名称は違うものの、
長く親しまれた通称名があるのだ。
イっちゃうぜぃ!
重油ラーメン!
【ラーメン A.伝統の油こってり濃い口】¥700
え?
正式名称でないにも関わらず、
「重油ラーメン」と通称で呼ばれてること、
それゆえに油こってりなのは知ってたけど、
でもラーメンですもの、
熱を感じさせる湯気であったり、
シズル感というか、
照りというか、
食欲をそそるような色合いというか、
何か訴えかけるものがあるかと思いきや、
何か訴えかけるものは感じられず。
今、文章を書いている段階で、
写真を改めて見ているけど、
食欲を刺激し、
そそってくるようなものは感じられずで、
目の前に提供された時も同様に、
どうよ?って動揺するほどで、
やっぱり惹かれるものではなかったのよ。
見た目こってりとしているスープは、
調べた情報によると、
豚骨、玉ねぎ、生姜などの野菜類、
豚の脂を24時間トロ火で炊いていて、
それは昭和25年(1950年)の創業以来、
ずっと継ぎ足しをしているそうで、
となると、
今年2024年で74年?!
マヂで?
マヂで?
マヂで?
そんなラーメンが¥700ってあんた!
もうね、情報量多過ぎぃ〜
先入観は無い方がイイと思うし、
情報を食べるわけではないので、
実食した感想が全てだとは思うので、
気持ちニュートラルでイクよ!
漆黒の“重油”部分にレンゲを入れると、
おぅ?
淀み感のある表層の油が動くと、
下には赤いスープが見える。
ほれ!ほれ!ほれ!
赤いスープにぼんやり油玉が浮かんでるよ。
どろっと全部が油状のトロミあるスープで、
粘度の高いものかと思っていたんだけど、
そういうものではないのね。
改めてのちゃぷちゃぷでひと口。
なるほどなるほどなるほど。
唇をヌメらせながら入ってきて、
“重油”感が強烈なのかと思っていたけど、
確かに香ばしく古臭い油感で、
ややビターな感じもあって、
フライヤーの油をいつまでも使い続けた、
そんな印象ではあるんだけど、
それを割る形で醤油が現れる。
酸味のある醤油なんだけど、
結構強く主張していて、
これが重油と相まってバランスを取り、
クドさを感じさせずコクとなり、
調和するような感じで、
ふっと油の残り香が余韻となる。
ふた口み口。
重いは重いとは思うんだけど、
全体的には予想外にあっさりという感じ。
うん、ちょっと怯え気味に、
怖いもの見たさもあったんだけど、
これ、イイかもしんない。
麺を引き出してみると、
黄色味がかった加水高めの中細麺で、
強めの醤油色で染まっている。
緩いウェーブがかっていて、
ぷりっとした弾力、
むにっとした噛み応えがある。
スープはしっかりとまとわせていて、
やや柔めかな?とは思うものの、
意外にこれが合っているようにも思う。
イイなぁ〜
ワイルド感を出すネギの青い部分は、
ジャキザクとこれらに負けずの食感で、
イイ存在感で主張してくる。
チャーシューは豚バラを使用。
この一杯にあっては脇役も脇役で、
単なる添え物でしょ?なんて思ってたけど、
これまた意外や意外、
醤油がしっかり染みるほど煮込まれて、
柔らかな食感で、
しょっぱめな味がスープを上回って主張。
メンマはポリポリと、
これまた醤油しっかりしょっぱめで、
共に存在感あって主張し、
ネギと共に無くてはならない、
欠けてはならない脇役陣。
【呑助特製餃子】¥500(写真は2人前)
メニューの中でもひと際“推し感”があって、
デカデカと「おすすめ」とあっちゃ、
そりゃ、頼まないわけにはいかんじゃんね。
店頭にもラーメンと並列で表記してあるし、
そりゃ、頼まないわけにはいかんじゃんね。
うん、で、頼んだんだけど、
形が他では見ない独特のもの。
両端がビシッと角のように伸びていて、
どことなくスプラッシュ星人みたい。
画像 ➡ スプラッシュ星人[セッシャー1]
焼き面はとにかく平らで厚みは薄く、
焼きの層が割と厚め。
まずは何も付けずに口にすると、
ガリッ!
サクッ、ガリッとした歯応えを超え、
堅焼き煎餅のような硬い歯応えで、
ビターな香りが広がると、
餡の甘みが広がる。
ニンニクぶわぁッ!
ってなインパクト勝負ではなく、
硬い焼き面に甘い餡の組み合わせで、
そうね、「呑助」用にビールと共に、
スナック感覚で食べられる餃子という感じ。
途中で醤油ラー油でコントラストを付け、
ガリッ!ガリッ!と食べるんだけど、
うん、やっぱ呑助用としてイイかも。
そんな感じで黒いラーメンと、
白い餃子を交互に食べ進め、
ゴハンものも頼めば良かったかな?
お腹的にはまだイケなくもないけど、
今更ジローってなとこで断念。
残るスープは飲み干さずとも、
水を飲んではちょい飲み、
水を飲んではちょい飲みで、
そのクセにハマってしまい、
レンゲを離させてくれない魅力でもって、
でもなんとか気持ちにケリをつけての完食。
チャリン!現金!
夜営業のみの「呑助飯店」で、
念願の【重油ラーメン】を実食。
油コッテリではあるんだけど、
醤油とのコントラストというか、
相乗効果というか、
単にクドさにシフトするのではなく、
継ぎ足しの旨みを作り上げてる感じで、
キワもので収まるではなく、
惹きものとして、
単純にまた食べてみたいと思えた。
イイんだわぁ〜
また機会を作るのは大変だけど、
また食べに行きたいんだなぁ〜
アルコールは無理目だけど、
ノンアルで楽しむって手もあるな。
ともあれともあれ念願の一杯、
楽しめましたわ。
( ̄▽ ̄)b