静岡市街を歩いてみた。
“ゴミを返しに行くぞ”
どんな脅しなんだろ?
と、苦笑しつつ向かった限定営業の店。
まさかの臨休でまた苦笑。
バブルの頃の建物かしら?
結構好きなんだけどひっそり。
鉄骨建方が行なわれていたり、
この時点では次の主が決まっていない県庁、
蔦の絡まるRC造などを見ながら、
あ、途中で一杯は食べてて、
まだイケるんだけど、
このまま余韻に浸って帰ろうかな?と、
なんとなくふらふらと散策しつつ、
この日の駐車場に向かっていたんだけど、
ぬぉ?
何度か見かけた建物の前で足が止まる。
のぼり旗には「醤油らぁめん」の文字。
三角看板にもその案内が貼られていて、
思いがけずの発見に暫し立ち尽くす。
ん〜ん
どうしたもんかなぁ〜?
せっかくなので食べてみるってのもアリ、
このまま余韻に浸って帰るってのもアリ、
その双方の狭間で思案思案思案。
ま、こういう出会いもあるよな。
活かさなきゃいかんよな。
うん、せっかくの機会を活かしてみます。
【やきとん いぞう】
(静岡市葵区常磐町1-7-9)
夜営業の店だけど、
このご時世ってことでランチを始めた?
ってとこでしょうか?
うん、おそらくはそうだろうな。
そういう参入の店って割と増えてるよね。
と、思っていたら、
オープン時からランチはやっていると、
コメントで教えてもらいました。
ありがとうございます。
・・・以前通った時に気付かずでした。
失礼しました。💦
カウンター、テーブルとで成る店内は、
換気の為に開け放たれている。
壁の短冊に興味があるなぁ〜
魅力的だよなぁ〜
と、思いつつメニューを眺めると、
それを使った定食もあるみたいだけど、
基本的にはラーメンのセットかな。
こちらは夜メニューかしら?
串焼き丼なんてあったなら、
それも食べてみたいとこだけど無く、
ま、豚丼も悪くはないので、
ラーメンのセットにしてみます。
【らぁめんセット】¥1,100
醤油らぁめんと小ぶた丼、
そこに漬物が付いたセットです。
【醤油らぁめん】
白き丼にやや濁りのあるスープ、
トッピングは麺を覆い隠すように、
チャーシュー、メンマ、青ネギ、白ネギ、
そして海苔を配している。
見た目は今っぽい表情をしている。
スープは丸鶏をベースとして、
豚骨、魚介を合わせ、
2日掛けて丁寧に取ったと謳われている。
ほんのりとした甘みが漂い、
醤油が柔らかく効かされていて、
コク深さは感じられる。
合わせるは低加水細麺で、
スープをしっかりと馴染ませて、
ちょいと硬めでもって、
しこしことした歯応えがある。
笹切りされた白ネギが絡んできて、
ざくざくっと食感に変化を与えてくる。
チャーシューは肩ロースが使われていて、
低温調理されてのピンク色をしている。
ぷりっとした弾力があって、
しっとりとした肉質感。
メンマはポリッポリで、
ピリッとした辛みを感じる。
ん?
アクセント的な効果を狙ってのものかしら?
そのまま食べ進んでいたんだけど、
途中からスープの甘みが気になってきて、
蓄積によって堪えてくる。
ちょいとダレてくる感じなんだな。
焼き鳥でなく焼き豚の店なので、
丸鶏ベースでなく、
豚をメインにして、
ありがちな表情の凡庸なものでなく、
夜に繋がる方向の一杯に出来んものか?
そっちの方が魅力的じゃね?
な〜んて思いつつ、
さ、小ぶた丼をイっちゃおっかな。
【小ぶた丼】
おそらくはロース肉が使われたサイドで、
タレによる照りがイイよね。
しずる感がそそるよね。
噛み締め感のある肉質で、
ほんのりとした甘みのタレが効いていて、
香ばしさもあって箸が進む。
ゴハンへのタレが多く掛かってて、
ちょいとベタつく感は残念だけどね。
漬物で口の中をさっぱりさせつつ、
ラーメン+アルファのボリューム感で、
お腹的には満たされての完食。
思いがけずの発見だったけど、
食すことが出来、
視野的には広かったのは良かったかな。
ま、でも、
やはり夜にも足を運びたくなるような、
それはラーメンにおいても丼においても、
魅力は上手く伝わってはこなかったので、
そこは今後の展開に期待したいとこだな。
ま、ま、ま、
そんなところで。