ちょいと足を延ばすと、
ちょいちょい貪欲になる。
もうちょい楽しみたいな。
と、楽しんではきたものの、
車の走行による揺れが奏功したのか、
そうこうしてるうちに胃に空間が出来る。
壁谷スペシャル、壁谷スペシャル、
壁谷スペシャル、壁谷スペシャル、
壁谷スペシャル、壁谷スペシャル、
壁谷スペシャル、壁谷スペシャル、
壁谷、カベヤ、かべや・・・
同行者が事あるごとに呟く、
そのキーワードが呪文のように、
サブリミナル効果のように刷り込まれ、
既定路線の如くに思わず訊いてしまった。
「イク?」
「イク!」
おネェちゃんなら色めき立ちそな会話も、
残念ながら違う愛しさ&切なさ&心強さ。
でもイっちゃうよ。
同一店舗でありながら、
時間帯で名前を変える不可思議さ。
昼の「荒野」に対し、
夜は・・・
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【夕陽】
休日の18時前で駐車場は空き少し、
店内は賑やかなる状態。
券売機前に立つも、
食べるものは、
食べなきゃなのはキマッテル!!
ポチリとな。
え゛?
店主真正面のカウンターで手を挙げるは、
壁谷さんッ???
マヂか!マヂか!マヂか!
壁谷、壁谷、壁谷、カベヤ、かべや・・・
一日中よく聞いた名前のその人が居るッ!
マヂか!マヂか!マヂか!
その一杯が食べたくて、
岡崎から来たんだとか。
マヂか!マヂか!マヂか!
(萬屋さん、ありがと。)
店をやるのか?やるのか?やれ!やれ!と、
そちらでは店主が呪文を唱えてるけれど、
果たして踏み切るのか?踏み切らないのか?
どっちなんだいッ???
ま、ま、ま、それはさておき、
こちらはお待ちかねの一杯が目の前に。
ではではではいただきましょう。
【支那そば】¥700
黒ッ!
壁谷スペシャル!
たまり醤油のタレを濃いめに使う一杯で、
チャーシューはオールバラ肉。
ワンタンはおまけかな?
ワクワクを抑えつつスープをひと口。
ウミュイーー!
あ、間違った。ウマイーー!
うんうんうん。
蒲郡にあった名代「きくや飯店」
その味に魅了された店主が、
新たに作り上げた蒲郡ブラック。
いや、忍者ブラックだな。
それは完成度を高め、
当時を知る人間からしたら、
ちょいとうるってきちゃう。
ん〜、
でもちょい足りないな。
味見担当次第かしら?
もうひと足しをお願いして、
あ、そうそう、
うん、これ、壁谷スペシャル。
見た目は黒々でしょっぱそうに見えるけど、
あれ?って、
ギャップを感じるほどにしょっぱくはない。
更にスペシャル仕様にしても、
風味は増すんだけどしょっぱくはない。
むしろその押しが強まってイイのよね。
深みのあるコクや甘み、
それを支えるベースによる一体化した押し。
タマラナイわ。
合わせるは自家製細麺。
当時の角断面平のものとは違い、
こちらは丸断面で麺自体が力強い。
だからこそ、
タレ強な壁谷スペシャルが合う。と、思う。
食べ始めでも黒く染まってはいるけど、
食べ進めるにつれてより馴染みが深まる。
やっぱこれイイなぁ〜
で、チャーシューはバラ。
醤油がしっかり染みた側は僅かにビターで、
脂身の甘さがより際立つよな感じ。
やっぱこれにはバラだわ。
ニヤけつつの完食。
そして完全スープペロリの完スペ。
こりゃあね、
不思議とまた食べたくなる惹きがあるのよ。
そりゃ、呪文のように唱えたくなるわ。
壁谷スペシャル。
これをデフォルトにしましょうよ。
(๑╹ω╹๑ ) マヂマヂマヂ