袋井の“あの味”は、
閉店前に一度行ったきりで思い入れは無く、
同じ屋号の浜松の店も同様で、
受け継ぐとされるあの店やその店も同様。
僕にはよく分からなかったんだな。
「まぁ、食ってみてよ。」
やたら熱く語られても、
“あの味”は知らないので比較は出来ないし、
ま、あくまで単なる一杯ならば、
食べてみたい興味が湧いてきたものの、
それほどの味かどうか?
ウソかマコトか?
食べてみにゃ分からんじゃんね、
てなこんで、行ってみっかいねと訪問。
【中華そば 誠(まこと)】です。
ハッキリとは覚えてはいないけど、
地理的には“あの味”と同じ場所かしら?
暖簾をくぐると、
カウンター、テーブル、小上がりのある店内。
券売機は右手にあります。
ワンタンも悩ましげではあったものの、
左上並とゴハンものにしてみましょ。
【中華そば 並】¥690
意外に早い提供にまず驚き。
店名の入る白き丼に深みある醤油の佇まいで、
チャーシュー、メンマ、青ネギ、海苔を配置。
まずはスープをひと口。
なるほどなるほど。
醤油由来の酸味が全体的に漂い、
それを動物系が支えるよな印象。
醤油は強めには効かせているものの、
しょっぱいというほどではなく、
油は多めだけど、
クドさは感じずの組み立てで、
コク深い旨みを携えています。
合わせるは細麺。
麺肌がハッキリとしていて、
シコシコとした食感。
一気にズズッ!と啜り上げ良く、
スープがしっかりと持ち上がってきて、
口の中で香りが広がる。
そこに青ネギ。
青さがこれには合うんだな。
メンマはポリッと小気味良さはあるけど、
やや筋っぽいのが難ね。
チャーシューはももになるのかな?
パサつきがなく、
サクッと柔らかな噛み締め感で、
程良い醤油感が肉の旨みと共に広がる。
これ好きだな。
【チャーシュー丼】¥290
刻み海苔が散らされたゴハンの上に、
細かく刻まれたチャーシュー、白髪ネギ、
青ネギが乗せられた一杯。
チャーシューは事前にタレと和えてあり、
ゴハンと絡みやすい大きさで、
イイなとは思う。
白髪ネギより刻みだと余計イイかも。
だけどしょっぱい。
タレ絡め過ぎな印象が強く、
甘みを欲しい感じはした。
ま、何はともあれ完食完スペ。
“あの味”云々かんぬんに思い入れはないので、
それはそれで置いといて、
ま、喉に引っかかりような食後の感覚、
水をやたら求めたりはあったりはするけど、
味的には嫌いではないわ。