「切ってから10分以内に出します。」
席に着くなり店主がそう言うの。
当ブログを読んでくれている店主。
長時間の切り置きなどにより、
チャーシューに発生するイヤな臭い、
酸化臭を僕は嫌いなんだけど、
昨日上げたラーショ板沢店のことに絡める。
そう宣言した案内が貼られていたので、
好感が持てるってなことを書いたんだけど、
それになぞらえての発言。
「ちゃんとやってくださいよ!」
返した言葉にニヤリとする店主。
ありがたいことです。
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【menya 787】
7時から朝ラー営業は始まっていて、
さすがにシャッター訪問は出来ないものの、
それでも僕にしては早めの時間帯の訪問。
週末ということもあって、
混雑は覚悟していたんだけど、
ちょうど谷間の時間帯突入のようで、
外待ち1組というラッキーさ。
帰る頃には外待ちが長くなっていたので、
ツイていたみたいだ。
事前にメニューに目を通し、
この後知る限定も想定しつつ、
うん、やはりあの一杯にしようかな?
とココロを決める。
初志貫徹を貫けるか?
順番が来ての券売機前。
限定をチラッと眺めるも、
過日の「NEO中華ブラック」が醤油強く、
鶏感が楽しめなかったので、
それを楽しめる塩でイっちゃいましょう。
ポチッとな。
【NEO中華・塩】¥1,000
なんだかワクワクしますな。
店名入るNEOオールド丼は雷紋入りで、
新しくも懐かしさを感じるもの。
香味油浮かぶ清湯スープを張っていて、
そこには丁寧に折り畳まれた細麺、
中央に鎮座する大ぶりチャーシュー、
その上には細切りメンマ、青ネギ、
そして奥を見るとワンタンが潜んでいます。
なんか嬉しいな、ワンタンがあると。
まずはちゃぷちゃぷしてスープをひと口。
アツアツな熱攻撃からの入りで、
塩味であっさりとしているんだけど、
ほんのり甘みある鶏の香りが感じられ、
徐々に鶏の旨みが膨れ上がってきて、
鼻に抜けていく香りが良き良き。
鶏肉を搾っているそうで、
骨だけとは違う厚みが感じられ、
コラーゲンを飲んでるかの如き感覚もあり、
あっさりしていながらも膨よか。
油によるクドさは感じない。
イイなぁ〜
これに合わせるは低加水平打ち細麺。
ややザラつく舌触りがあって、
しこしこぱつぱつな歯応え、
スープをしっかりと馴染ませていて、
旨みとの一体感を感じる。
イイなぁ〜
青々と瑞々しき青ネギを絡めてみると、
それ中心に振られた黒コショウがキマる。
青き香りと共に、
ピリッとスパイシーな香り、辛みが絡み、
変化を付けてくる。
鶏肉のじんわりとした旨みだけでなく、
攻撃的な変化へと繋がるアイテムで、
意図的なものを感じるんだな。
メンマは細切りで、
繊維質の豊富さを感じるポキポキ食感で、
あ、そうそう!
前回「煮干らーめん」を食べた際、
ゴマ油がスープの邪魔をしちゃってて、
店主と話が出来たのでこれを伝えていて、
それでかどうかは分からないけど、
仕様を見直したのかも?
メンマの存在が、というか、
ゴマ油が邪魔をしないのはイイな。
で、細切りされていて、
これが青ネギと一緒に麺に絡みやすく、
合わせることでの食感の変化を楽しめる。
チャーシューは豚肩ロースを使用。
切り置きせず、
切って10分以内の提供を心掛けたそうで、
当然ながら酸化による臭みは感じられず、
肉の旨みをしっかりと楽しませてくれる。
ホント、スープはいくら良くても、
酸化臭のするチャーシュー1枚で、
食べた後の一杯の印象が全然変わるからね。
酸化臭チャーシュー撲滅して欲しいわ。
で、ワンタン。
持ち上げてみると、
ありゃ?
餡が入っておらずの完全なる皮ワンタン。
皮を純粋に楽しませるやーつだね。
ちゅるんと柔らかく滑らかで、
喉越し良く消えていくさまは、
まさな雲を呑む感覚だわね。
ま、加減は難しそうだけど、
もうちょい柔くてもイケるかな。
ま、でも一杯の中において、
ワンタンまで食べられるのはウレシス。
てなことで、
黒コショウのパンチが働く一杯を食べ進み、
ふひひひひ
スープはエンミの蓄積もあるし、
塩分控えたしなお年頃なので、
飲み干しは断念しての完食フィニッシュ。
なかなか良き良きな一杯でしたぞ。
以前食べたNEOブラックって、
鶏を殺しがちだったけど、
この【NEO中華・塩】はそうでなく、
イイトコを活かしたように感じる。
退店してもイイ余韻は残るんだけど、
黒コショウは効き過ぎてたかな?
ちょっと喉に残るものもあったので、
すーーーっといつの間にか自然と消えゆき、
ずーーーっといつまでも記憶に残ればな。
コレはまた食べてみよう。
うん、そうしよう。
( ̄∇ ̄)b