ウミガメに興味あります?
へ?
そんな連絡をもらったんだけど、
突発過ぎな問い掛けなんだもん、
そりゃ「へ?」となるじゃんね?
ラーメンに興味あります?
牛に、豚に、鶏に興味あります?
そんな問い掛けなら何も不思議と思わずも、
なんなら熊を食べてみたい、って、
リクエストしているくらいなのに、
ウミガメでっせ。
そりゃ「へ?」となるじゃんね?
そもそもさ、
ウミガメを食材という目では見てないし、
食べられるとも思ってないし。
ウミガメ自体は絶滅危惧種らしいけど、
伝統的な食文化を守る為、
小笠原諸島や沖縄ではまだ食べられていて、
でも、年間捕獲数が決められた中、
厳格に捕獲・流通させているらしく、
八丈島は年間135頭が許可されてるらしい。
そりゃ、どんなものなのか食べてみたいし、
そもそもそんな機会は2度とないかもだし、
そういう機会は活かさにゃかん!と、
予約を入れての夜ラボ。

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【会員制ラボラトリー】

静かです。
静か過ぎます。


指定された時間に到着も、
どのような会になるかは分からず、
ちょいとドキドキしつつ黒きドアを開ける。

店主イマムーとバイト君が迎え入れてくれ、
まずは、と飲み物の注文をして待つ。
【瓶ビール】

ビールって呼び名でもイイんだけど、
“瓶ビール”って音の響きが良くね?
なんとなく特別感が湧いちゃう、僕。
バイト君が一杯目は注いでくれたので、
その写真を撮っていると、
「面白い撮り方ですね。」と声を掛けられ、
それきっかけで以降もちょいちょい話した。
とはいえ、
ベラベラ話すでないし、
僕もそういうタイプではないので、
程良き距離感でちょいちょいイヂってみる。
ヒデマサ君は真面目そうながら、
イヂり甲斐がありそうだなぁ〜
パンチ、キックでも攻めちゃうぞ!
知らんけど。
(。-∀-)
【のれそれ】

“のれそれ”って何ですのん?
アナゴ、ウツボ、ウナギなどの幼魚らしく、
春の魚なんだって。

透明感あるもので、
つるっと入ってくると、
軽いぷちっこりってな歯応えがあって、
喉越し良く消えていく。
ところてんに似た食感かな。
ほんのりとした甘み、
ちょっぴり苦みなんかもあって、
そこにポン酢や生姜をふっと香らせ、
うん、そう、味わうっていうものではなく、
その食感であったり、
旬ものを食べてるっていう特別感だったり、
そういう類の食べものかな?ってところ。
【お刺身の盛り合わせ】

福田のアジ、岩手のタコ、
希少な鳥取の甘エビ、希少なホタルイカ、
長崎のヒラマサが盛られての提供。
甘エビやホタルイカは漁獲量少なく、
今や希少なものなんだって。
イマムーの目利きで落とされるものもあり、
更に希少性が増したものってことよね?
ちな、ホタルイカは寄生虫処理してあるし、
目、クチバシ、背骨が取り除かれている。

まずは何も付けずに食べてみて、
塩であったり、
出汁醤油を使ってみるんだけど、
塩が割と良かったわ。

アジは針生姜を使ったりのたりのメタり。
【日本酒(無濾過生原酒純米醸造・南)】

「おっとっとっと、こぼれちゃう・・・」
イヂられることなかっただろうヒデマサ君、
茶々を入れると僅かに動揺したか?
ちょびっとこぼす。

否
ガタイ良さげなので、
多分おそらくmaybeサービスか?


この酒は面白かった。
ほんの僅かではあるんだけど、
微炭酸ってほどでもないんだけど、
ほんのりと舌に刺激を受ける感じで、
単に甘みある日本酒ってんじゃなくて、
僅かながらのアクセントが面白かった。
【ホタルイカ沖漬け風】

そう、実際に沖漬けにしたわけじゃなく、
処理されての“沖漬け風”。
日本酒に合いますな。
辛口だとより合うかもしれない。
多分おそらくmaybeそう。
【ホタルイカのしゃぶしゃぶ】

刺身、沖漬け風と来てのしゃぶしゃぶ。
僕的にはこれが一番良かった。

茹でることでふっくらとし、
ほんのりエンミを感じつつのぷりっとさで、
そこから味噌が弾け、
バッ!とホタルイカの良さが楽しめちゃう。
単なるお湯でなく、
僅かにエンミを効かせてるようで、
見えないテクニックが使われているみたい。
知らんけど。
(。-∀-)
しゃぶしゃぶホタルイカ良かったわ。
【日本酒(純米酒・三笑楽)】

今度はイヂりに動揺せず、
こぼすことなく。


で
本日はホタルイカが主役じゃないのよ。
日本酒でもないのよ。
カメなのよ、カメ。
写真のこれはヒレの根元、
胸の辺りの肉らしい。

【カメ刺身】

青ウミガメの胸肉刺身・・・淡白なの。
いつもの如く、
まずは何も付けずに食べてみると、
臭みはなく、
血生臭みもなく、
酸化臭なんてあるはずもなく淡白。
イメージ的には馬刺しに近いかな。

塩の入ったゴマ油にちょん付けすると、
味はもちろんながら油も加わるので、
淡白感が和らいでナイス。
筋肉質の根元はやや硬さがあって、
そのものの味に深みもあってナイスナイス。
【カメ煮】

これは問題作。
モツを煮込んだそうなんだけど、
これは問題作。
甘いのだ。
とにかく甘いのだ。
イマムーが味付けを間違ったとしか思えず、
何度も何度も何度も訊いてみる。

「砂糖使い過ぎでしょ?」
「使ってないんですよ。」
「みりんを使い過ぎでしょ?」
「使ってないんですよ。」
「酒をどっちゃり使ったでしょ?」
「ほんのちょっとしか使ってないんです。」
日本酒も塩もちょこっとしか使ってなく、
砂糖もみりんも使ってなく、
ほぼほぼそのまま炊いただけみたいだけど、
とにかくとにかくとにかく甘いのだ。

「砂糖使ったでしょ?」
「どばっ!とこぼしちゃったでしょ?」
「ホントに砂糖使ってないの?」
10,000回は否定しても、
10,001回で肯定するかも、
と、何度でも何度でも何度でも訊くも、
マヂで使っていない、って。
それほどまでに甘いのだ。
赤身の刺身は淡白だったけど、
モツ煮はめちゃ甘ってのにオドロキ!


炊いてる最中の写真をもらったけど、
油がめちゃキレイな黄金色で、
鶏油だと言われても信用しちゃうよね?
【日本酒(熟成純米七拾・誠鏡)】

冷酒の甘さはあるけど、
先の先の「南」の方が好きだわ。



【カメ醤油煮】

先のやーつを醤油で煮たやーつ。
うん、やっぱりね、こっちの方がイイ。
味がまとまっていてこっちの方がイイ。
で?
間違いなく美味しいんだけど、
そりゃあね美味しいんだけど、
想像通りで、
想像を超えるものでなく、
普通、って思っちゃう。
インパクトは先の方が高く、
記憶にも残っちゃう。
あ、そうそう、
ラーメンもそうなんだけど、
美味しいものは美味しくとも、
それ以上でもそれ以下でもなく、
インパクトはもちろんのこと、
ココロにも残らない、
何も残さないものってのもあって、
「悪名は無名に勝る」ってな、
そう思うことあったりしません?
ま、有名の方がイイんだけどね。
なんかね、そんなことを思っちゃった。
「タカ☆さん、汁残しといてくださいね。」
「へ?」
先の甘い甘い甘過ぎな汁を残しとけだって。
何しますのん?
な?
そこに日本酒が注がれる。
「超辛口・誠鏡」が注がれる。


ふぇ〜?
いやぁ〜
美味しくはないでしょ?
ぬぉ!
あ、美味しい!

カメ煮の甘さも超辛口の日本酒も感じられ、
それぞれの存在感は残しているんだけど、
それぞれの個性を殺しはせず、
調和されたものになっている。
ケンカするかと思いきや調和されていて、
で、美味しい。
不思議だ。
不思議だ。
不思議だ。
これはオドロキだ!
【まぜそば】


カメ煮をなんとか活かせないか?
で、作ったらしいまぜそば。

甘さをどう活かすべきか?って、
セリの苦みで補正しようとするも、
甘さがぶんぶんに勝っちゃう。

隣のポポさんがラー油を入れてたので、
マネをして入れてみると、
こちらの方が補正効果はある。

が、やはり甘さ勝ち。
カメ煮はインパクト大きかったけど、
日本酒とのコラボが一番良かったわ。
【上海ハイボール】



ともかくともかく、
そんな感じで食を楽しんで、
久しぶりに会ったポポさんとも話をしたり、
初めましてなんだけど、
3食外食でラーメンはもちろん、
ちょいとお高めな店であったり、
見識深そうなコバヤンとも知り合いになり、
ラーメンならどこがオススメ?なんて、
訊いてみたりのたりのメタりで夜ラボ終了。
チリン!PayPay!
コバヤンは帰りがけ、
「楽しかったぁ〜」と言ってたので、
食だけでなく、
会話も含めて楽しめたようで安堵&安堵。
またお会い出来たらウレシス。
とまぁ、思いがけず声掛けをいただき、
超レア食材「ウミガメ」、
あ、アオウミガメって言ってたかな。
他客の話として、
昔、遠州灘のものを食べたことがあり、
2度目だったらしいけど、
そういう文化もあったんだねぇ〜
経験値としてはもちろん、
小笠原諸島などで続くという文化も知れて、
勉強させていただきましたわ、マヂで。
