「いらっしゃ・・・」
案内されたカウンターへ着こうと進むと、
厨房で作業するスグルゥが顔を上げ、
いつも通り元気良く声を発するも、
目から脳への伝達がコンマ何秒かズレたか?
一瞬真顔になってフリーズ。
「言い切れよッ!」
すぐ笑顔に戻ったんだけど、
あの一緒の間はいったい何だったんだ?
7DAYS?
「ほら!今日来ると思った!」
何の脈絡も無いし、
別に連絡をしたわけじゃないし、
単なる偶然のたまたまではあるものの、
店主は顔を見るなり同意を求める。
やりゃあイイってもんじゃない
やらにゃあイイってもんでもない
【menya 787】
週末は混んでますな。
外待ちも出来ているんだけど、
庇の下に入れて日差しは浴びずに済み、
気温はそれなりに高いけど、
回転は悪くないようで進み、
すんなり進んでの店頭先頭待ち。
入店。
食べるものは決めていたんだけど、
限定案内を見るとブレブレちゃう。
あああああ
限定にしちゃおっかな?
ポチッとな。
冒頭の寸劇があっての調理待ちで、
「ひっくり返りましたよぉ〜」
先日の記事の予想された感想を聞き、
ひとりほくそ笑みでの調理待ち。
おおッ?
黒きプラトレイに載せられての提供だぞ?
金属のシルバートレイは止めちゃうの?
丼下にひっそり隠れていたレンゲも、
黒トレイではちゃっかり見えるようになり、
まぁ、ゴールデン丼は派手だけど、
実はプラなので、
プラプラプラと安っぽく見えちゃって、
ワクワク度がだだ下がり。
銀トレの方があたしゃ好きだな。
【あさりとわかめの塩らーめん】¥1,200
ま、それよりなにより味はどうなんだい?
金丼の中はごちゃごちゃ感満載のカオスで、
ええと、白ネギと豆苗はNEO中の定番、
わかめたっぷりの中に輪切り唐辛子、
そして、これみよがしのチャーシュー。
結構浮いて見えちゃう豚チャーシュー。
味はどうなんだろう?
どういう感じで仕上げているのか?
想像しにくいので分かりにくいし、
ネーミングのアサリはどう出てくるのだ?
それもまたワクワクさせてくれちゃうな。
まずはスープをひと口。
アサリの出汁感が・・・しない?
え?
アサリはどこに?
勝手に想像してたアサリが見えない。
あ!
あった!
通り過ぎる頃にふっと感じた。
やっぱアサリはスープに使われているんだ。
ふた口み口。
ピリピリとした刺激があるけど、
唐辛子はまだ溶け出してないよな?
コショウかな?
しっかりしたベースにアサリやスパイス、
あ、薬膳感も感じたり、
これは面白いスープだなぁ〜
ネーミングで謳うほどアサリは主張せずも、
これは面白いスープだなぁ〜
合わせるは低加水細麺。
チャーシューを退かせると、
その下には山椒が隠されていて、
これは多分味変用だよなぁ〜?
入り込まないように端からそっと引き出し、
そっとそっと引き出してみると、
スープをしっかりちゃっかり馴染ませ、
そりゃ、間違いなき一体感の高さ。
当たり前だけど当たり前が出来る店、
出来ない店もあったりで、
食べ歩くことは大事よね?って思ったり、
そんなことを考えつつ箸を運んじゃう。
意思とは関係なく山椒はすぐに入り込み、
その痺れる香りが味変してくる。
早いよ。
早過ぎるよ。
味変には早過ぎるよ。
まだわかめも楽しんでないのに・・・
当たり前だけど当たり前が出来る店、
出来ない店もあったりで、
食べ歩くことは大事よね?って思ったり、
そんなことを考えつつ箸を運んじゃう。
わかめを絡めると磯のコリコリ食感、
香りが絡んできて・・・あ?
わかめと絡めるとアサリ感が引き出され、
やっとアサリが活きてきた感じだぞ。
こういう活かし方なんだろうか?
意図してない気はするけど、
結果オーライって感じかな?
唐辛子が少しずつ溶け出してきて、
辛みがじわじわ増していく感じで、
こういう味変の最中に山椒が欲しいよなぁ〜
当たり前だけど当たり前が出来る店、
出来ない店もあったりで、
食べ歩くことは大事よね?って思ったり、
そんなことを考えつつ箸を運んじゃう。
あ!
アサリがあった!
何粒か入ってたよ。
ビジュ的にもアサリ、わかめが成り立った。
チャーシューは豚肩ロースの体温調理で、
スープに浸しておくと柔らかさが増し、
ジューシーさも増す気がするので、
しっとりとした頃に食べる。
臭みなく旨みを楽しめてイイね。
当たり前だけど当たり前が出来る店、
出来ない店もあったりで、
食べ歩くことは大事よね?って思ったり、
そんなことを考えつつ箸を運んじゃう。
おりょ?
強く主張するわけじゃないけど、
ゴマ油使ってる?
後で店主に訊いてみると、
ほんの僅かながらに使っているそうで、
訊かないと分からないレベルながら、
こういう隠し味的なものもあったりで、
そういうテクニックも面白いよなぁ〜
テクニックを見せつけるでなく、
さりげなさも面白いよなぁ〜
当たり前だけど当たり前が出来る店、
出来ない店もあったりで、
食べ歩くことは大事よね?って思ったり、
そんなことを考えつつ箸を運んじゃう。
てな感じでの食べ進みで、
考え込みながら、
頭を捻りながら食べるのではなく、
意図なきものを食べるのではなく、
意図を感じつつ食べるってのが楽しく、
最後まで飽きさせずに食べさせ、
刺激を増したスープも楽しみたく、
ゆっくり丼を傾けての飲み干し、
完全スープペロリの完スペフィニッシュ。
でもって、
これはまだ改良していくらしいけど、
元ネタがあるそうで、
あぁ、そうなのよねぇ〜
僕もコンビニ行くと、
買わずとも見ちゃうのよねぇ〜
そこまで研究を徹底してるのかぁ〜と、
感心感心と思う反面、
変態かよ!と思っちゃったりもして、
ま、帰りには買っていってみようと退店。
面白くさせてくれるわ、マヂで。
元ネタはアサリ臭く、
わかめを活かし切れてない気も。
アイディアは面白いけどねぇ~