1枚の写真が送られてきた。
珍しい人からの1枚の写真。
説明も何もない1枚の写真。
手掛かりは隣のパチンコ店。
ようやく見つかった店は居酒屋だけど、
昼営業でラーメンが食べれるらしい。
食べてこい!ってことだよな。
と、訪問しての実食は、
ちょいと想像の上を行くもので、
再訪してみたいな、と思っていた。
不幸があったそうで、
息子さんがそれを引き継いだんだとか。
あれから1年。
また行ってみようかな。
【居酒屋 ぶんぶん】
のぼり旗がはためいていて、
営業しているのが分かる。
週末の昼時を前にして、
まだ落ち着いた雰囲気。
手指消毒を済ませて暖簾をくぐると、
左に厨房とカウンター、
広い通路を挟んだ右に座敷が見える。
メニューはこちら。
ラーメンをメインとする構成で、
その書体はおどろおどろしく、
色的にもちょいと不気味さを感じる。
前回の塩の再食、
気になっていた塩あおさ海苔も考えたけど、
基本的な醤油をイってみようかな。
それとセットでしか食べられない小丼、
あ、そうなんだ!
ウナギの提供は無くなっちゃったのね。
¥500で食べられるウナ丼は希少だったな。
もつどて煮は気分ではないし、
まかないはどんな感じだろう?
チャー丼かしら?
まぁ、マグロ漬けにしてみようかな。
注文して調理待ちしてると、
続々と後客が来店する。
人気がある店なんだなぁ〜
【醤油らぁ麺】¥650
てかてかの白き丼に油玉浮かぶ醤油スープ、
トッピングにはチャーシュー2種、メンマ、
笹切りの白ネギ、青ネギを配した一杯は、
今時といった印象の表情をしている。
まずはスープをひと口。
ほんのり甘みのある鶏魚介といったとこで、
醤油は尖らせることなく、
というか、
全体的に何かが突出するでなく、
醤油においても突出するでなく、
バランス良くまとめ上げたといった感じで、
このあたりは上手いとは思う。
でもそこが特徴無いっちゅうか、
なんちゅうかほんちゅうか、
醤油感を高めても良さげには感じる。
合わせるは低加水細麺で、
京都は麺屋棣鄂(ていがく)のものだとか。
期待値の上がる麺なんだわ。
エッジがあって舌を刺激し、
しこぱつな歯応えがある。
スープのまといはイイんだけど、
強めの存在感を示す麺にあって、
スープが甘く優しい感じであるので、
麺勝ちといった様相。
白ネギや青ネギがしゃりしゃりざくざくと、
食感的に変化を与えてくるけど、
やはりスープが弱く感じちゃう。
チャーシューは煮豚と低温調理レアの2種。
煮豚はしっかりと味が染みていて、
レアはしっとり柔らかで脂トロけ、
共に臭みないのは好感が持てる。
メンマはぽりぽり。
そのまま食べ進めるも、
温度低下に伴って甘みが前に出てくるので、
全体的にぼんやりとした感じになってきて、
ちょいと飽きてくる。
【マグロ漬け小丼ぶり】¥350
ゴハン上には刻み海苔が敷かれ、
その上に漬けマグロ、スライス玉ねぎ、
青ネギ、白ゴマが載った一杯。
山葵は別皿に添えて。
マグロをそのまま口にしてみると、
醤油に漬けられてのしっかりとした味付け。
イイ感じ。
ゴハンと共に口に運ぶと、
おりょ?
ゴハンはシロメシじゃなくて酢飯なんだ!
でっけー寿司かぁ〜
なるほどぉ〜
甘酸っぱいシャリに漬けマグロで、
その組み合わせ自体は嫌いじゃないけど、
なんかね、なんか。
酢飯量が結構あって食べ甲斐があるけど、
甘酸っぱさが堪えてきて、
ちょいとヘビーだなぁ〜
量は少なめでもイイなぁ〜
甘いスープに甘酸っぱさも堪えるわ。
ともかくともかく、
なんだーかんだーで食べ進みての完食。
僕的には前回の塩の方が好きだったけど、
どちらともスープの甘みは気になるとこで、
小丼ぶりもゴハン量は多く感じる。
ウナギは、まぁ、しょんないかなぁ〜
ともあれともあれ、
昼のラーメンは定着していて、
人気はあるようなので、
ただの戯言ですわいな。
変えずに引き継いでいくもの、
変えて新たに作っていくもの。
また新たな写真の1枚でも送られてくれば、
足を運ぶことはあるやもやも。