湯河原だったり、
小田原だったり、
通り抜けていくのに使う道で、
逢初橋はその通過点にある。
土石流の映像は衝撃で、
被害状況が報道されるのを見て、
ココロがザワついた。
あれから1週間、
“災害派遣”表示の自衛隊車両が走っている。
2kmほど離れた『麺匠 うえ田』
その店主は宮城県出身で、
東日本大震災を地元で経験し、
多くの人の温かさに触れたことで、
恩返しの意味を込め、
熱海在住の方、
災害支援の為に熱海に来られた方へ、
無料でラーメン類、ゴハン類を提供すると、
いち早く行動し、アナウンスした。
テレビを含むメディアなどでも紹介された。
偽善者?
そんな見方も出来なくはないけど、
それは悪くないと僕は思う。
4日間パンしか食べていなかった、と、
ココロ癒された様子の方をテレビで観た。
“偽善”であろうとも即行動したし、
少なくとも喜んでくれている人々は居る。
それは事実。
コロナ禍での影響に加え、
この災害での影響もあって、
熱海市は閑散としているそうで、
店主のようなそんな力は無いけれど、
東部地区にゆかりのある僕としては、
少しでも何か行動をしたい。
でないと、
気持ちが収まらない。
僕は偽善者。
熱海駅を出ると坂道が続いていて、
熱海銀座に入ると、
週末にも関わらず人影はまばら。
有名店であっても同様で、
あぁ、やはり影響はあるのね。
そう実感させられる。
近くの交差点に来ると、
“この先通行止め”の案内がある。
あぁ、更に実感させられるなぁ〜
この記事を流し読み
【麺匠 うえ田】
(熱海市渚町8-1)
店頭にはその案内が掲示されています。
暖簾をくぐると、
手指消毒のアナウンスがあり、
そちらにもその案内はある。
“無料”ってのに遠慮してしまい、
それを言い出しにくい方は、
用意されたカードを持って提示すればOK。
こういう配慮はイイね。
こちらはWEBでも案内があるので、
そちらでの入手も可能。
熱海在住、災害支援者用クーポン ➨ https://home.tsuku2.jp/mlReg/index2.php?mlscd=0000156711
店内はカウンター、テーブルがあって、
スタッフに促されての着席で、
提供された水を飲んでひと息。
メニューはこちら。
基本は食べたことがあるので煮干か?
いや、目先を変えて背脂生姜もイイな。
タンタンは食べてなかったなぁ〜
うん、タンタンにしてみようかな、と、
スタッフに注文すると、
麺大盛無料だそうで
特に明記されていない辛さを問われ“中”で、
お願いしてみました。
【渚の担担麺】¥880
いや、なんかヤバそうな表情をしてるぞ。
真っ赤ではないんだけど、
赤黒き色合いがヤバさを予感させる。
チャーシュー、鴨肉、鴨団子、青ネギ、
中央にはひき肉が置かれていて、
肉!肉!肉!で攻めてる一杯といった感じ。
まずはスープをひと口。
ほら、結構辛いじゃん!
舌先を刺激するよな辛さは強めで、
そこにホアジャオが香ったりのカラシビ。
ゴマを効かせたまったり白湯は甘みがあり、
それを支えているので、
バランス的にまとまっている。
でも中辛は結構辛い。
メチャ辛もあるようだけど、
多分あたしゃ無理だろうな。
合わせるは自家製の中細麺。
滑らかな肌をしていて、
そのくすぐりが心地良く、
もちっとした弾力、
ぐっと強めの歯応えがある。
スープのまとい良く、
当然ながらタンタンの辛さやなんかも追随。
一体感の良さを感じるな。
ひき肉が絡んだり、
青ネギが絡んだりで変化。
チャーシューは低温調理された肩ロースで、
しっとりとした肉質感を楽しめる。
鴨肉も付けられていて、
違いを楽しむのも手だね。
鴨団子は鶏との違いはもちろん、
僕には良さが分かりにくかった。
カラシビスープに麺を楽しんで、
穴開きレンゲを使ってひき肉も拾い上げ、
更に更に食べ進めての完食。
レジで支払いを済ませ、
その前の募金箱に“気持ち”を納めて退店。
土石流は人災との報道もあるけど、
でも起きてしまったことは事実。
懸命な救出・復旧活動は現時点で続いてて、
そこに尽力する方々には頭が下がるし、
このように食で応援する店主にも同様。
無料サービスは7月末までの見込み。
そこに足を運ぶことで、
食べることで、
記事にすることで、
誰かひとりでも応援の輪、
支援の輪が広がるきっかけになればイイな。
ふるさと納税の利用も出来るそうなので、
そちらもチェックしてみてください。
ふるさと納税 ➨ https://www.furusato-tax.jp/saigai/detail/1070
僕は偽善者。
それでもイイや。
早く日常が戻りますように。