寝耳に水というか、
藪から棒というか、
青天の霹靂というか、
ま、とにかくとにかく突然で、
思いがけずの報だった。
新横浜ラーメン博物館への出店の為、
自身の店は休業して取り組み、
既に開店1年半余りの「六角家1994+」
店主はちょいちょい帰ってきたりで、
夜ラボでも会ったことはあったりで、
出没情報にはもう驚かないものの、
先日遭遇の親分から復活との噂を聞いた。
おぅ?
何年かしたら復活もあり得るだろうし、
間違いなくそうだろうと思っていたものの、
えらく早いんじゃね?
ホントか?
某店訪問の際、
会話の流れでそれに触れると、
そこの店主は一瞬で怪しい表情に変化。
おぅ?
突っ込んでみると、
何やら信憑性の高い情報。
公式の発表があるようなので、
それを待つべし!ってことで、
アンテナ高く待っていると・・・
あら!
夜だけの限定営業(17:00〜22:00)で、
10月は2日間、
11月は数日やるんだって。
マヂか?
マヂか?
マヂか?
イケんのかって?
ヤレんのかって?
おいッ、お、おいッ!
【蔵前家】

到着したのは18時。
照明が建物を照らしている。

ガセではなく、
マヂでやるんだ。拡散だ。
SNSで告知はされたものの、
それでも前日夜だったし、
拡散する人もいたにはいたけど、
突然の夜営業だもんで、
集まる人は少ないかと思いきや・・・
スゲーじゃん!
ウジャリンコじゃん!


中待ちはいっぱいだし、
外待ちは建物角を通り越した先まで続く。
最後尾に着こうとすると、
うぉッ!
袴田さん!?
手が空いたタイミングで、
外の様子を覗きに来たみたいで、
うぉッ!
武藤君!?
最後尾には「藤むら」武藤店主がいて、
なんとまぁ、偶然にしちゃ出来過ぎてるぞ。
「あ、すみません、一枚いただきます。」

あざす!
肖像権だなんだーかんだーと、
小っちゃい正義感満載で、
善人風正義の味方に御指摘されないよう、
以前よりずっと配慮しておりますが何か?
で
そこからが長い。
ひたすらに長い。
回転率は上げていないようで、
列はなかなか動かず、
退店客はたまに見かけるほど。
あ!
レスラーやうどん屋さんも食べ終えたのね。

日中は暖かったんだけど、
徐々に冷えてきたぞ。
なんだーかんだーと、
武藤君とずっと話をしてたので、
退屈な待ちでなくありがたかったけど、
冷えてきて舌が回らなくなってきたぞ。
ぶるぶるぶるぶるぶる中野
店頭に辿り着いたのは1時間半後。


しばらくしてようやく中待ちベンチへ。

コルクボードには1枚だけショップカード。
「Soul Noodles THE R&R」懐い😁

奥さん曰く、
カッコイイから、という理由で1枚だけ。
これには武藤君は喜びを隠しきれない。
ダム決壊が近づいたので一旦トイレを借り、
戻ろうとするところで券売機写真を。

「お客さん、それ使えませんよぉ〜」
厨房の中からわざとらしき声が聞こえる。
「知ってますよぉ〜💦」
知ってるうえで、
ネタとして仕込もうかと思ったら、
ネタを提供してもらった形であざす!
そんなこんなでもうちょい待って入店着席。
長かった長かった2時間強。


お腹ペコリンですよ、そりゃ。
券売機対応ではなく、
夜は口頭注文となるらしく、
そういうことでのメニューはこちら。


キャベチャーを食べたかったけど、
限定復活祭初日はメニューを絞ったようで、
ラーメン、ライス、海苔がこの時点で提供。
ならば、
その組み合わせでもって、
イケんのかって?
ヤレんのかって?
おいッ、お、おいッ!
と、注文しての調理待ち。
え?
勝手口から見覚えのある顔が・・・
「さすけ」佐々木店主がお祝いに駆けつけ。

あ、もうひとりは1周年を迎えたばかり、
袋井「ななし」の店主さんかしらん?
あ、ポーズあざす!
かわいらしいジャマイカ!

さてさてさて、
調理が再開されました。

以前とは違い、
今回の夜営業は、
今後の夜営業は、
“ゆっくり食べてもらいたい”そうで、
ラー博のように回転率を上げるのではなく、
話をしながら、
ツマミを食べながら、
呑みながら、
ゆっくり食べて食べてもらいたいんだと。
回転率は落ちるので、
待ち時間が長くなるんだけど、
そういうコンセプトでやっていくと。
確かにゆっくりとした雰囲気で、
気忙しさは感じられない。
僕もゆっくり食べることとしよう。
やっと席に着いたんだもん、
提供まで2時間半掛かったんだもん、
ゆっくり味わって、
でも行列はまだ続いているので、
それなりに急いで食べることとしよう。

【中ラーメン】¥1,100+のり¥150

目の前に提供されたる一杯は、
食事としてのラーメン一杯ではあるものの、
色々な想いのこもった一杯でもあって、
それは作り手はもちろん、
食べ手だって感じるもので、
もちろん感慨深さもあるので、
ゆっくり食べたい気持ちはあるけれど、
早く食べたい欲求も高く、
気持ち裏腹な乙女なオトナゴコロなのよ。
そういうことなのよ。
お腹ペコリンだったので、
中盛にライス、海苔マシにしちゃいました。
海苔はずらりずらりと10枚も!
扇子のように扇形に広げられ、
やや色濃く見えるスープに麺、
チャーシュー、ホウレン草を配している。
そそられるジャマイカ!
想いのこもったスープをひと口。

あああああ
旨いなぁ〜
それは分かっちゃいることなんだけど、
相変わらず旨いなぁ〜、としみじみ。
さらっとしつつ、
円やかに舌を包み込んできて、
旨みをしっかりと上げてくる。
膨らんで鼻へと抜けていく。
パワー系家系はそれで美味しいけど、
それとは違う出汁味わい型家系で、
醤油は横浜よりは抑えめで、
以前の浜松よりは強めといった感で、
じっくりとした旨みが楽しめる。
あああああ
旨いなぁ〜

これに合わせる平打ち麺は、
大人の事情云々は関係なく、
こちらでは家系御用達「酒井製麺」のもの。
長さが短めの短尺麺で、
肌が滑らかでもちっとしていて、
“かため”にしたことで噛み締め感が強め。

スープをしっかりと馴染ませていて、
もうね、そんなこんなでもって、
色々な感情も入り込んでいて、
楽しんで食べたいんだけど、
食べ終わりたくもなくて、
複雑な気持ちで食べ進める。
大盛に加え、
海苔もマシマシにしたので、
え?
何枚あるの?
10枚???
スープに浸してひたひたにして、
麺と合わせて磯の香りをプラスしちゃう。

あああああ
旨いなぁ〜
チャーシューは低温調理らしき豚肩ロース。
ちょ〜っと熱の入りが浅く、
ピンク色が過ぎるなぁ〜と、
早めにスープに浸してたので程良き熱入り。

柔らかくもジューシーなとこでギリ良き。
ホウレン草がイイなぁ〜
生のものが使えたんだろうなぁ〜

くたくたくにゃくにゃじやなくて、
おひたしのようなシャキシャキさだなぁ〜
中盛の“かため”仕様はだいぶ柔らかくなり、
“ふつう”程度になってきた。
海苔巻きを楽しんだりしつつで、
そろそろ味変もイキたくなる。

ニンニクがあると嬉しいけど・・・
なんて思っていたら、
ココロの声が届いたのか?
奥さんがクラッシャーごと提供してくれた。
僕は使うと思って提供してくれたらしい。

あざす!
ぐぎぎぎぎぎぎ
ニンニクをクラッシュ!
豆板醤も。
スープ飲み干しをキメるなら止めたけど、
ゴハンも攻めたかったのでタレも加え、
一気にパワーアップ!

【ライス】¥150

強さを増したスープで麺を喰らったら、
海苔ひたひたでゴハンと共に。

あ、今まで海苔マシをしてこなかったけど、
十二分に楽しめる量だぞ、こりゃ。
食べても食べても減らない楽しさだぞ。

スープをゴハンに注いで雑炊風にも。


うひゃあああッ!
楽しんで楽しんで楽しんで、
期間限定とはいえ、
蔵前家が夜営業で復活だ!
そんな想いを噛み締めて、
復活の初日に食べられたことに喜び、
マンのゾクでの完食です。

ε-(´∀`; )
“ゆっくり食べてもらいたい”
そんな想いでの浜松「蔵前家」復活、
夜営業復活で、
テーブルは使わずのカウンター8席のみで、
今後は餃子の提供もアリ、
アルコールの提供もアリと、
そんな時間を作っていきたいらしいけど、
でもね、
蔵前家ロスの時間が1年半もあったし、
まだそれは続いているので、
食べたい欲求が強いだろうから、
今回食べ損ねた方、
次回も食べたい方が訪れ、
まだまだ狂騒が続くんじゃないかなぁ〜
そんなことを思いつつの退店です。
「ごちそうさまてした。」
チャリン!現金払い!
退店すると、
先に食べ終えた武藤君が待ち構えていて、
結果、行列最後尾から着丼まで2時間半、
アフタートークし解散するまで4時間ほど。
充実する時を過ごしましたとさ。
11月は長めの営業日数で、
来月以降もそれは続き、
ラー博「六角家1994+」との行き来は続く。

ともあれともあれ、
借家系ではない、
家系系ではない、
工場スープでない、
自宅(自炊く)系の家系が復活で、
ロスは解消されていくのかと。
復活ありがとうございます。